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ユーピーアール

物流用の荷物を載せて運ぶ荷役台(パレット)の大手レンタル会社ユーピーアールが6月12日、東証2部に上場する。酒田義矢社長に事業内容や成長戦略を聞いた。

――事業内容を教えてください。

ユーピーアールの酒田義矢社長
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ユーピーアールの酒田義矢社長

「主力はパレットのレンタル事業で、売上高全体の7割を稼ぐ。日本で流通するレンタル用パレットの約2割、400万枚を持っており、食品メーカーや化学メーカー、物流業者など約2500社と取引がある。パレットの貸し出しと返却を受ける拠点は全国に約170カ所。2011年にシンガポールへ進出したのを皮切りに、日本企業の拠点が多い東南アジアでも事業展開している」

――御社の強みと成長戦略は何ですか。

「レンタルを軸にしているところだ。トラック業界では人手不足が深刻で、パレットの需要は右肩上がり。トラックや倉庫などで荷物を1箱ずつ積み下ろしていては効率が悪い。パレットにまとめて乗せて作業した方が、作業の効率は格段に高いからだ。日本ではまだ使い捨てのパレットが多いが、処分すると環境への負荷も大きい。レンタルに移っていくだろう」

「パレットは使い終わった後、行方がわからなくなることが多い。紛失を防ぐために位置情報を特定する情報タグを独自に開発した。自動車にも応用して、車の場所がわかるようにしている。この技術を生かして、06年にはカーシェアリング事業にも進出した。システムは大手のカーシェア業者にも採用されており、関連売上高は全体の1割弱を稼いでいる」

――上場の狙いと調達資金の使い道を教えてください。

「信用力を得て、人材の採用をよりスムーズに進めたい。公募で調達する資金は全額、新たなレンタル用パレットの購入にあてるつもりだ」

――株主還元についてどんな方針を持っていますか。

「連結ベースの配当性向は当面10%をめどにしている。将来は30%を目指す
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